保育園訪問

子どものど真ん中の「芯」を育てる──広尾シュタイナーこども園

子どものど真ん中の「芯」を育てる──広尾シュタイナーこども園

保育園の一番の特長はなんですか?

園長:赤川 幸子さん
園長:赤川 幸子さん

食べ物、室内環境、おもちゃなど、自然素材は「シュタイナー教育」の大きな要素のひとつなので、人工的なものを一切排除するよう心掛けています。
ここは床壁天井が全部ヒノキ材なんです。使っている大きな丸テーブルや椅子は、国産の無垢材を使った長野の職人さんの手作りです。
枝を切って磨いて積み木にしたりと、全て職員が手作りしているおもちゃも自然のものばかり。想像力を存分に使って遊べるよう、あまり作りこんだおもちゃは置いてありません。

食事についてシュタイナー教育の特長はありますか?

給食のご飯は玄米、おかずのお味噌汁やスープは、季節の野菜、特に根菜類が中心です。
安全性はもちろん大事なのでオーガニックです。健康に育った野菜と人工的に栽培された野菜とは、当然味が違います。本物の味を子どもの舌に教えてあげたいので、本物といえる野菜を選んでいます。
根菜類は特に、乳幼児期の子どもの脳神経の形成であったり体の発育にすごく有効なので欠かせないですね。

保育園で育てている食物はありますか?

子どもと一緒に毎年仕込むお味噌は自慢の味です♪

バケツで稲を育てたりしています。庭先にはミントやラベンダーなどハーブ類、レモンやきんかんの木もあります。
食べるために育てるだけにとどまらず、植物それぞれの匂いや感触をも子どもは感じ取り吸収しているので、草取りや枝の剪定といったことも含めて庭仕事は大事な活動として位置付けています。
また、希望者のみですが、神奈川県の田んぼで、田植え、草取り、稲刈り、はざかけ、脱穀、獲れた玄米をみんなで分け合うという活動もしています。

お母さんもびっくり!好き嫌いがなくなる

ここに来るとみんないっぱい野菜を食べるようになります。玄米ご飯を山ほどおかわりするようになるんです。
野菜自体も美味しいし、お味噌汁などもたっぷり作ることでより美味しくなる。そして大家族のように大きなテーブルで輪になって食べると、やっぱり美味しいんですよね。
野菜嫌いの子どもがどんどん食べるようになって、お母さん達も喜んでくださいます。

子どもが自分で考え自分で行動する「シュタイナー教育」

ぬくもりを感じる手作りのおもちゃがたくさんあります!

幼稚園部(3~5歳児)では、曜日によって活動が決まっています。全てのことを実感を通して作り上げています。
一週間も、月火水木金と教えるのではなく、例えばおやつで言うと、月曜は「玄米せんべい」火曜は「はと麦団子」というように毎週同じ曜日に同じものを食べることで、子どもは曜日を実感とともに理解します。
毎日同じことを同じ時間に行い、おもちゃなども必ず同じ場所に戻す、子どもが迷わない生活をしています。体で覚えるので、子どもは次を心配しなくてもすみ、怒られることもありません。注意されても最小限です。みんながとても平和で、情緒の安定にすごく役立っています。

何かを与えられるのではなく、興味のあることを子ども自らつかみとってもらいたいと思っています。子ども自身の「あれがしたい」という気持ちがふつふつとわいてくるようなヒントを、生活のなかに散りばめています。
子どもが真似することで学びになるようなことを、大人がやります。
例えば、ご飯の支度で胡麻をすっていると、子どもがやらせて、と。やらせてあげると、体の動きもわかるし、香りも味も体験できます。いろいろな感覚器官を総動員して、一つのことを知るわけです。そしてその動き自体が子どもの運動機能を発達させます。
子どもは大人の真似をしながら、それを再現しつつ身につけていくわけです。

子どもと接するときに気をつけていること

「季節のテーブル」にはその季節に合った飾り付けがされています☆

あえて、説得したりはしません。いけないときははっきり言いますが、なぜいけないのかを詳しく説明しても、就学前の子どもたちには理解が難しいので、それよりも「こうした方がいいよ」「こっちならやっていいよ」など、やっていいことを伝えます。
あまり説明等で教え込まれることが多くなると、「口は達者だけれど動けない」(やる前にあきらめてしまう)というタイプになりがちなのです。
幼児期は「理屈」よりも「行動力」をしっかりつけておいてあげることが大事だと考えています。

子ども達には将来どんなふうになってほしいですか?

自分に制限をかけないで、ドンと努力して、いきたい道を突っ走ってみるぐらいの気概を持った人間になってほしいです。自分には無理かなと思っても、やる前からあきらめるのではなく、まずやってみようというような人になってもらいたいですね。そんな人はきっと、職場では「いい仕事」「面白い仕事」ができる人なんだと思います。
冒険心旺盛な人って、何歳になっても魅力的ですし、周囲にいそうで実はあまりいないですよね。

広尾シュタイナーこども園といえば?

スローライフを通して子どもの生きていくための「芯」をつくっています。「英語」「お絵かき」といった表面的な能力ではなく、もっと大事な人間の中心にあるものがきっちり育つような生活をすると同時に、子どもの人生で「核」となるものを育てていると信じています。子どものオリジナル性を生かした形で社会に出してあげたいと考えています。
子どもに余計なものを足さない、子どもから何も引かない。子どもが持って生まれたものをまっすぐ育てるのが「シュタイナー教育」です。

広尾シュタイナーこども園

広尾シュタイナーこども園

住所

〒106-00314
東京都港区西麻布4-8-12

最寄駅

東京メトロ日比谷線広尾駅 西麻布方面改札より徒歩8分

開園時間

08:00~18:00(延長保育含む)

連絡先

TEL:03-3400-0230 FAX:03-3400-0230
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