保育園訪問

夜遅くまで仕事があるご家庭を支え子どもの生活リズムを守ることが夜間保育園の役目──キッズタウンうきま夜間保育園

夜遅くまで仕事があるご家庭を支え子どもの生活リズムを守ることが夜間保育園の役目──キッズタウンうきま夜間保育園

2022.1.17(MiRAKUU vol.37掲載

キッズタウンうきま夜間保育園さんについて教えてください。夜間保育園とはどのような園なのでしょうか?

園長:小林美樹さん

社会福祉法人こうほうえんは、鳥取県で介護施設、リハビリ病院、診療所、障がい者支援施設、保育園、幼保連携型認定こども園を運営しています。2007年に東京で介護と保育と障がいの複合施設「ヘルスケアタウンうきま」を立ち上げ、キッズタウンうきま夜間保育園はその一角として昼間の一般保育園と同時に開園しました。昨年、施設の大型修繕を行い、園内がとてもきれいになりました。広い保育室にホール、園庭、小庭もあり、恵まれた環境だと思います。
夜間保育園が一般保育園と大きく違うのは開所時間です。基本の開所時間は11時~22時。ここでは9時~11時と22時~23時に延長保育を設けています。キッズタウンうきま夜間保育園は北区の認可保育園なので区を通しての入園になり、就労等により18時以降も保育を必要とするお子さんが対象となっています。

どのような保育を行なっているのですか?

屋上には庭園があり、食育の一環として野菜を育てたりしています★

特徴的なのは、基本開所の時間内に夕食が入っていることですね。一般保育園と併 設なので、3~5歳児は、昼間は一般保育園のクラスでたくさんのお友達と一緒に過ごし、夕方に夜間保育園に帰ってきて、夕食を食べてから降園します。0~2歳児は、夜間保育園の自分のクラスで安心できる環境のもと、担任との愛着関係を大切にしながら過ごしています。
「夜間保育園では夜に遊ぶのですか?」という質問もありますが、夜間保育だからこそ、むしろ夜型の生活に偏らないように注力しています。遅い時間からの登園でも、昼間には外へ遊びに行って、昼食は12時ぐらいに食べ、夕食後は活動的なことをするのではなく家にいることを想定して過ごします。普通、ご家庭では、夜に公園で遊ぶことはあまりありませんよね。きっとお家の人に相手をしてもらいながら過ごすだろうと思うので、ここでもトランプやオセロ、ドレスや変身グッズなど一般家庭にあるようなおもちゃで一緒に遊んだり、時間を決めてTV を見たりします。保育におけるTV の是非の問題はありますが、子どもも体を休める時間になりますし、保育者も子どもがまとまって座っている時間少し落ち着くことができます。夜は園全体でゆったり過ごせるような雰囲気、環境作りをしています。
時にはお風呂に入って、お迎えを寝て待つ子もいます。入浴時や寝る前などには、日中の活動のことを話したり、時には子どもなりの思いがポロリと出てくることも。子ども達は長い時間を園で過ごすので、養護的な関わりや配慮が必要になる面も多々あります。好きなことをする、気持ちを受け止める、とことん話を聞く、保育者も一緒に遊ぶ、甘えも受け止める。親に近い存在として信頼関係を築き、子ども達が安心できる関わりや環境を作るよう心がけています。

遠足や運動会、参観などのイベントは一般保育園と変わりません。イベントは併設の一般保育園と一緒に行うことが多いです。保護者参加の行事も、事前に連絡し、参加していただけるようにしています。また、3~5歳児の子ども達が、小さいクラスの子ども達のために、「夜間園まつり」や「夜間園クリスマス会」を主催して、夜間保育園内で楽しむこともあります。

どのような方が働いていますか?

独身も多いですが、子育てをしながら働いている者が3名、男性保育士も3名います。一番遅い勤務が14時15分~23時15分なので、基本的にはその時間まで働ける職員が夜に入り、朝方は子育て中の職員が入るというかたちで、うまく譲り合い調整してシフトを組んでいます。
遅番だと午前中が空くので、用事を済ませたり、習い事をしたりできます。それをライフスタイルにできるような職員が長く勤めてくれていますね。保育士はわりと朝が早い職業だと思いますが、朝が苦手な人でも働きやすい勤務体系になっていると思います。

夜間保育ならではの研修はあるのでしょうか?

キッズタウンうきま夜間保育園

子どもの発達や保育の方法などは普通の保育士と同じような研修をしていますが、夜間保育園ならではというと、全国夜間保育園連盟が主催する経験交流研修会に参加しています。そこで夜間保育に特化した研修を受けられますし、全国の夜間保育園から職員が集まるため、同じ 目線で情報交換や話し合いができます。また、この大会は毎年違う都市で行われるので、その地域内の夜間保育園さんを見せていただけることもあります。出張ですから全員が行けるわけではありませんが、4人ぐらいでなるべく順番に参加しています。この交流研修会はすごく貴重で、良い研修になっています。

ここで育った子ども達に将来どうなってほしいですか?

夜間保育園の子ども達は、夜はみんな一緒になって異年齢で過ごすので、きょうだいのような関わりもできます。また、長時間保育になるので色いろな保育者との関わりもできます。色いろな人と分かち合いながら、助け合う心を持ち、生きる子になってほしいと思います。様ざまな人との関わり合いを通じて人を好きになって、自分のことも周りの人のことも大切にして、良い人達に囲まれ幸せな人生を送ってほしいと思います。

今後の展望を教えてください。

手を広げていくというよりは、土日、祝日・休日も365日、夜間の保育をキープしていきたいです。運営もそうですし、なにより職員がいなければ続けることはすごく難しい。様ざまな働き方がある現代において、全体から見れば少数かもしれませんが、休日夜間保育を必要とする人は必ずいます。そういったご家庭を支えるためにも、キッズタウンうきま夜間保育園があり続けることが一番大事だと思っています。

キッズダウンうきま夜間保育園といったら?

夜遅くまで仕事があるご家庭の子育てを支える安心の場だと思います。私達法人は「わたくしたちは、地域に開かれた、地域に愛される、地域に信頼される、『こうほうえん』 を目指します」という理念を掲げて、それに則したかたちで、夜間保育園、一般保育園が一体となり、一時保育、地域で子育てしているご家庭に向けて子育て支援をしています。365日、土日祝日も年末年始もやっている、いつでも頼れる安心の場所です。

※今回は新型コロナウイルスの影響を鑑みてオンラインにて取材させていただきました。

キッズタウンうきま夜間保育園

キッズタウンうきま夜間保育園

住所

〒115-0051
東京都北区浮間5-13-1

アクセス

JR埼京線 浮間舟渡駅より徒歩14分

開園時間

11:00~22:00、延長9:00~11:00・22:00~23:00

連絡先

TEL:03 -5914-1332 FAX:03-5914-1605

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