保育園訪問

自分で考え 行動し 責任をもつ人を育てる──こどもの王国保育園

自分で考え 行動し 責任をもつ人を育てる──こどもの王国保育園

2018.07.17

こどもの王国保育園について教えてください。

園長:齋藤紀子さん園長:菊地奈津美さん

こどもの王国保育園は昨年4月に認可外保育施設としてオープンし、今年4月に企業主導型保育事業の実施施設へと移行しました。
元もとは運営母体である(一社)一燈の代表理事メンバーと私と、他数名のメンバーで教育の話をしていたんです。時代がどんどん変わっていく中で教育の在り方や考え方も変わっていかなくてはならない。そしてどのような人を育んでいく必要があるのか。それについて私達が出した答えの1つが、「自分で考え 行動し 責任をもつ人を育てる」ことが大事なのではないか、といったものでした。
そのような子ども達をいかにして育んでいくのかを考えた時に、それなら保育園を作ろうということになり、オーナーさんとのご縁もあって、ここ池袋に開園しました。

認可外から企業主導型へ移行したのはなぜですか?

お散歩木のにおいがするように無垢の木材を使っています

正直なところ、認可外だと保育料がどうしても高くなってしまうんです。ある程度の料金でないと経営が回りませんし、そうかといって高すぎては利用者が減ってしまいます。
当園には外国人保育者がいたり、科学実験の専門の先生がいたり、そして何より志ある熱い保育者ばかりが働いてくれているので、保育の質には自信がありました。しかし、そうは言っても利用者の方にとって保育料は一番大きな問題ですからね。どうすべきか悩んでいました。
そのような課題を抱えていたところで企業主導型保育事業の助成制度のことを知りました。そこで色いろと調べてみたところ、当園でも助成対象となることがわかったんです。企業主導型保育事業を活用すれば、地域や企業に貢献しながら保育料も低く設定することができるので、すぐに申請をしました。そして無事に審査を通過することができたんです。

外国人の保育者さんがいらっしゃるんですか?

こどもの王国「保育・教育方針」~8つの大切~
※こどもの王国「保育・教育方針」~8つの大切~

はい。こどもの王国では「自分で考え 行動し 責任をもつ」という理念を基に保育を行なっており、そのような子ども達を育むために私達保育者が大切にしていることが8つあります(※こどもの王国「保育・教育方針」)。基本的には保育者が「子どもにどのような言葉をかけてどういう関わりをしていくか」ということを1番大事にしているのですが、そういった普段の保育があった上で、さらに3つの特長を掲げています。
その1つ目が「多言語 多文化 多世代交流を通してコミュニケーション能力を育みます」です。今は常勤でエチオピア人の職員がおり、週に1~2回中国人とスウェーデン人、イタリア人の先生に来ていただいています。これからの時代は、外国の方と一緒に仕事をしたり生活をしたりということが増えていくと思います。その時に、なにか違うから嫌だとか怖いとかではなく、信頼関係を築いて一緒に歩んでいってほしいので、小さい頃から肌の色も目の色も言語も文化も違う人と共に生活する経験をしてほしいと思っているんです。ですから「外国語の学習をする」というよりも、一緒に散歩に行き、話したり遊んだりする中で多言語に触れるなどの日常的な関わりを大切にしています。
また、様ざまな世代の人との関わりの中で社会を作り生きていくのが人だと思うので、高齢者や小学生などの世代を超えた触れ合いも大事にしています。ここは商店街があって町会の繋がりが強いので、町会の運動会や餅つき大会に参加したり、逆にハロウィンなどで協力していただいたりしています。子ども達と一緒に商店街に買い物に行くこともありますよ。

2つ目は科学、3つ目は自然ですね。

こどもの王国ファーム(千葉県富津市)での田植えの様子

はい。「科学実験やロボット活用の先端ICT 教育によって、情報社会を生き抜く力を育みます」ということで、ロボット教室やプログラミングの先生に来ていただいています。機械やICT、AI などと共存していかなくてはならない時代になってきているので、機械に使われたり振り回されたりしないよう親しんでおいてほしいと思い、科学実験教室を開催しています。
今お預かりしているお子さんは0~2歳児なので、プログラミングはまだ難しいですが、たくさんの鏡を用意して顔がたくさん写っている! とか、触ったら光るプラズマボールに触れてみて、おお、光った! などの経験をしながら、どうしてこうなるんだろう? なんだか面白い! というようなところから興味を広げています。

3つ目は「農業や里山での体験を通じて、自然を愛する心を育みます」です。都会に暮らしているとどうしても自然と離れがちになりますが、自然の恵みを食べて生きているということを忘れないでほしいと思っているんです。当園は千葉県富津市に「こどもの王国ファーム」を所有しており、完全無農薬で米や野菜を育てています。採れた米や野菜はもちろん園で食べますし、参加者を募って田植え、稲刈りなどの体験も行なっています。

保育士の質の向上のためにしていることはありますか?

子どもを育てるのは人なので、保育者自身の成長がとても大事だと思っています。私自身も保育の勉強会を開いたり、保育者が自分の夢を発表する「保育ドリームプラン・プレゼンテーション」というイベントを主催したりしています。今一緒に働いてくれている保育者は、そういったイベントで出会った方ばかりなんです。みんな同じ方向を向いているので、本当に熱心で志が高いんですよ。それに加えて、自園の方針をより深く理解して実践していけるように、職員会議の時に「8つの大切にしたいこと」について話をしたり、方向性を確認したりということをしっかり行なっています。
また、2階の事務所に「良くするボード」という掲示板みたいなものを用意して、「良いところ」「もうちょっと良くできること」などを付箋で貼り付けています。ここはこうしたらもっと良くなるとか、こんな風にしたらいいんじゃないかなど、「世界一の保育園を作ろう!」という想いで、みんなでアイデアを出し合っています。

こどもの王国保育園といえば○○というと?

「情熱」「想い」ですね。私達は心から子どもにより良く育ってほしいと思っているんです。「より良く」と言っても答えがないので難しいのですが、子ども達が「自分で考え 行動し 責任をもつ人」に育っていくために何ができるかを常に考えている。20年、30年先の子ども達の将来や日本の未来を本気で考えている。そういう想いでこどもの王国保育園はできています。

こどもの王国保育園

こどもの王国保育園

住所

〒171-0021
東京都豊島区西池袋4-8-20 東急産業ビル103

アクセス

JR池袋駅より徒歩11分、JR目白駅・地下鉄有楽町線・副都心線 要町駅より徒歩12分、西武池袋線 椎名町駅より徒歩8分

開園時間

月~土 7:00~20:00

連絡先

TEL:03-5985-0059 FAX:03-5985-0059
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