保育園訪問

みんなに寄り添い一緒に思い出を重ねる都会のふるさと──アスク上高井戸保育園

みんなに寄り添い一緒に思い出を重ねる都会のふるさと──アスク上高井戸保育園

2022.7.28

アスク上高井戸保育園さんについて教えてください。

アスク上高井戸保育園 園長:平石祐子さん

開園して4年目の園になります。今年度は開園当初に乳児クラスだった園児達が幼児クラスになり、全クラス定員に達し園児数が60名となりましたので、異年齢児保育をしっかりと行なっていきたいと思っています。

月額の保育料で受けることができる多彩な学習プログラムを実施しています。現在、英語、体操、リトミックに加え、年中・年長クラスは「もじかずランド」という学研式指導システムを取り入れています。子ども達が就学時に自信をもって学習に取り組めるよう、幼児期から学習に対する非認知能力(興味や意欲、集中力など)を育む学習プログラムで、保護者から大変好評です。現在、多くの系列園で導入されていて、職員がプログラムの研修を受講し各園で指導する自園式で行なっています。当園では私が指導しています。
日中は乳児クラスの保育の手伝いをすることが多く、幼児クラスの子ども達と直接関わる時間が少なくなってしまうのですが、このプログラムでは1時間たっぷりと子ども達と向き合うことができますので、自ら指導することでより深く子ども一人ひとりについて知ることができ、保護者との情報共有や職員への指導にも役立っています。

また、系列園全体で共通の取り組みとなりますが、食事用のエプロンや口拭き用のタオル、お昼寝用のシーツなど全て園で準備しますので、保護者で手作りする必要もありませんし、登園時に準備する荷物も少なくすることで、保護者にとっても通いやすく、負担の少ない保育園生活を送っていただけるように工夫もしています。

園舎などのこだわりについて教えてください。

当園の園舎は「五感を刺激するさまざまな体験」をテーマに作られています。外装は木目調で落ち着いた雰囲気で木のぬくもりを感じることができるようになっています。そして、園庭には築山(つきやま)があります。少し危険かなと思うようなものであっても、怪我をせず上手に遊ぶためにはどうしたらいいのかを、子ども達なりに工夫したりチャレンジしたりできる環境を提供したいというオーナーの希望で設置されました。子ども達も築山が大好きで思いっきり楽しんで遊んでいます。広いテラスもあり、自然を感じることができるようになっています。

設備という面では、お昼寝マットにもこだわっていて、有名寝具メーカーと一緒に開発した「寝返りが楽・夏は蒸れず冬は暖かい・優れた体圧分散・水洗い可能」な、清潔で寝心地が良いお昼寝マットを系列園全体で使用しています。

保育方針について教えてください。

異年齢児保育を大切にしています。1人っ子の園児も多くご両親と3人家族で暮らしている子が多いので、違う年齢の子と過ごすことで学べることが沢山あると思っています。

また、当社グループの保育方針の1つに「五感を養って感性を豊かにします」を掲げています。食育もその一環になりますが、外遊びでは泥遊びなど五感を使った実体験を積み重ねることで、豊かな感性を高め、思考力・想像力を育むことを目指しています。

食育について教えてください。

開園当初、下高井戸駅近くにある畑を借りていたのですが、実は当園の土地もすごく日当たりが良く、プランターでもかなりの種類の作物ができることが分かり、レンタルの畑ではなく園庭にベジトラグという家庭菜園に特化したプランターを置き、野菜を育てるようになりました。現在は人参、パプリカ、おくら、いんげんを育てています。それらをみんなで収穫し、クッキングして食べています。

当社には全国で200以上の系列園があり、各園で普段から取り組んでいる食育について募集して、審査し優秀賞を決める食育コンテストも開催しています。日頃から各園で様ざまな取り組みをしていますが、その良い取り組みをもっとみんなで共有しましょうというところから始まったプロジェクトになります。「自宅でも取り組むことができる食育」がテーマでしたので、保護者にも参考にしていただけたのではないかと思います。他にも、保護者向けには旬の野菜やレシピを紹介し、家庭でできる簡単な食育に関する情報を掲載する「もぐすく」通信を3か月に1度配信しています。

また、当園の調理室は窓の高さを低く開放的にしてあり、子ども達も教室から調理している様子を見ることができるため、栄養士(調理員)と子ども達が直接コミュニケーションを取っています。子ども達から人気のあるメニューの時などは匂いが保育室にも広がって、一層給食の時間が待ち遠しく楽しみに過ごしています。栄養士にとっても子ども達が実際に給食を食べる姿を見ることができ、声をかけることができるため、食育としても、栄養士の仕事の幅も広がり、とても良い相乗効果がもたらされているのではないかと考えます。

海外園とのオンライン交流について教えてください。

昨年度、海外の園と3回ほどオンラインでの交流イベントを開催しました。日本の季節について話したり、ジェスチャーゲームなどをしたりして、子ども達は大喜びで楽しんでいました。交流する園についてはグループ会社の海外事業部が色いろな国の園をコーディネートしています。アジア圏の子ども達との交流では、見た目は自分達と似ているけれど話す言語や文化が全く違うことを知ることができたり、そういう子達とも英語でコミュニケーションを取ることができると知ることができたりと、英語が話せると世界が広がっていくことを体感することができ、大きな学びとなったようです。

同様に、北海道から沖縄まで全国にある系列の園や学童との交流イベントも行なっています。特に学童の小学生との交流は園児達にもとても刺激になったようで、年長さんは小学校へ通うことをすごく楽しみにするようになっていました。

保育の質を上げるための取り組みについて教えてください。

当社では、年間100種類以上の様ざまな研修を実施しています。研修には、年代や職種ごとに求められる能力の向上を目的とする「階層別研修」と、各自が興味のある研修を選択して受講ができる「自由選択研修」があります。リトミックや手遊びといった保育実務に役立つ研修が特に人気です。当園の職員も月に1コマ、2コマは受講しています。以前は本部まで出向いて受講しなければいけなかったのですが、今ではオンラインで受講することが可能となったので非常に助かっています。また、保育士のことを考慮して受講時間も短めに設定されているのでより受講しやすくなっています。

職員同士のコミュニケーションを円滑にするため工夫されていることはありますか。

コロナの影響で黙食となり、休憩時間のたわいもない会話がすごく大切だったと実感しました。コロナが落ち着いてきて、最近ではまた休憩時間にも色いろと会話したりしています。
また、園内研修と職員会議を月に1度行なっていて、そこでグループワークをすることでコミュニケーションをしっかり取ることができるようにしています。

他にも、園内だけではなくエリアでの交流会を行なっています。当園は今年度新卒の職員がおらず、2年目の職員も1名だけ、周りは先輩ばかりで同期や同世代の同僚がいないという環境ですので、エリア内で集まって若手の職員同士が交流できるような機会を作るようにしています。

どういった人と一緒に働きたいですか。

保育士としてどう生きていきたいかという人生プランを考えているか、また、一緒に考えていけるかどうかということも大切にしています。採用面接では、例えば5年後、結婚・出産を経験することになった場合、その先も保育士を続けていきたいと思っているのか、10年先のキャリアプランについても聞くようにしています。自身のライフステージの変化に伴い働き方についても変えていく必要性が生じてきますので、そういったこともしっかりと考えてほしいと思っていますし、一緒に考えてサポートしていけたらと思っています。
子どもが好きだということは大前提ですし、どういう保育をしたいかなどはやっていくうちに生まれてくるものとも思いますので、まずは自身の夢をどれだけしっかり持っているのかが大切だと思います。

なぜキャリアプランを考えているかどうかを重視するかというと、最近では、2年間現場で働いて、3年目から本部の仕事に就くか、現場に残るかを選べる当社の総合職保育士という部門がとても人気だからです。総合職保育士の採用面接の際、なんとなくの職種転換ではなく、現場での経験を活かして本部でこういうことをしたい、としっかりとキャリアプランを持っている学生さんがとても多く、素晴らしいと思いますし、私自身にも刺激となっており、ぜひそういう方と一緒に働きたいと思っています。

ここで育った子ども達には将来どのようになってほしいですか。

当社グループの保育理念にも掲げていますが、「未来(あす)を生きる力を培う」というように、変化の激しい時代の中でも自分自身を信じて自身の人生を歩んでいくことができるようになってほしいと思っています。

今後の展望について教えてください。

園行事も毎年行うものもあれば、保護者や地域のニーズに合わせて変化させていく行事も催していきたいと思っています。昨年からお父さんとお子さんとで一緒に過ごすこと(園行事に参加すること)に焦点を当てたプログラム、父と子の親子クッキングを始めました。1回目はお弁当作り、2回目はカレー作りをして、みんなで作ったものを食べたり、一緒にゲームをしたりしたのですが、とても好評でした。やはりなかなかお父さまは保育園に来る機会が持てず、直接やり取りすることも少なくなってしまいがちなのですが、このようなイベントを行うことで保育園としても普段のご家庭の様子をより把握することができ、保育にも役立っています。今後も引き続き取り組んでいきたいと思っています。

アスク上高井戸保育園といえば〇〇。この〇〇に入る言葉は?

「都会のふるさと」です。
自分達が生まれ育った場所をふるさとと呼びます。当園が子ども達の心のふるさとになってほしいと思っています。変化の激しい時代を歩んでいく中で立ち返った時に、自身の根っこの部分を作った場所と思ってもらえるといいな、と思っています。一緒に思い出を重ねていくことで、子ども達だけではなく、保護者のみなさんにとっても同じように思っていただけたら嬉しいです。

アスク上高井戸保育園

アスク上高井戸保育園

住所

〒168-0074
東京都杉並区上高井戸1-7-6

アクセス

京王線 八幡山駅より徒歩1分

開園時間

月~土 7:00~20:00
延長時間 月~土 18:01~20:00

連絡先

TEL:03-5316-2281

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