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教えて! 川邉先生~子どものお悩み解決します──第19回 子どもの靴の選び方や正しい歩き方について

教えて! 川邉先生~子どものお悩み解決します──第19回 子どもの靴の選び方や正しい歩き方について

2021.4.15

【図1】子どもの靴選びのポイント 【図2】靴の履き方

子どもの靴選びは、月齢、年齢、股関節の状態、歩き方など日常生活の状態によって変わってきますが、靴の選び方には、図1のような条件があります。【図1】
ただ履けば良いという問題ではなく、まずは指先の状態に合わせて靴を買ってきたら、色いろと合わせる必要があります。

靴はかかとが命です。かかとが安定していない状態で動くと、足の裏が固くなったり、外反母趾、内反小趾などの原因になったり、歩き方がおかしくなったりします。未来歯科では、立ち方、寝方、歩き方、走り方なども毎回チェックしていきます。1か月経つと、子どもは別の歩き方に慣れてしまうからです。噛み合わせも同じで、親は毎日見ているのでわからないのですが、私達には、成長がうまくいっているのか、悪い癖がついてしまったのかなど、歯並びから親と子どもの成長を診ていきます。【図2】

海外での靴文化は、地面が硬い、舗装路、フローリングでの歩き方が基本になります。足を前に出すのではなく後ろ足で蹴っていくという感じです。お尻で歩くという動作が靴を履いての歩き方です。日本人の歩き方は、砂砂利、砂地、赤土など滑る地面、凸凹している道で、重心を落とし、お尻をさげて、足を前に出し滑るように歩くのが基本です。足半(あしなか)、下駄などのすり足で歩く文化の骨盤の形状ですから、実際には靴文化の歩き方ではなく、体型も最も靴文化から離れた姿勢が悪い民族になってしまいました。【写真1】
もちろん、欧米人も急速に文明が発達し、便利になったので歩き方も随分変わってきました。先進国は老化が急ピッチで進み、成人病と言われた病気が子ども達にも蔓延してきたので、生活習慣病という名称に変わりました。

【写真1】 【写真2】

歩き方の基本は体重移動ですから、【写真2】の様に低速で歩く場合には、靴を履いたら、かかとが僅かにつき、次に小指側がついて、そして親指で蹴っていきます。この歩き方を、3歳までに確立していくことが重要です。子どもは成長発達において、それぞれ概ね月齢に合わせ、できること、歩くこと、座ること、立つこと、寝ること、排便排泄姿勢などで、呼吸と嚥下の状態が成長、発達していきます。成長発達によって、歩き方が変わってくるのは、全身の機能の発達によります。体幹は、呼吸で出来上がりますから、口呼吸の子ども達は、5歳になっても体幹が弱く、歩くことも話すこともできないのです。医療では解決できないのがこの成長発達です。

歩き方は、成長によって違いますが概ね3歳までに、呼吸、嚥下機能の発達で、体幹をしっかりさせることで決まってきます。
まずは親に、姿勢、歩き方、座り方、立ち方、寝方を指導することから始めないと、子どもに行えと言ってもなかなか難しいことなのです。学校の先生や親、医師、歯科医師も、この歩き方すら指導できないのが現実です。親や先生方が基本の生活習慣を会得しないと、子どもの歯並びを、日常生活で改善させていくトレーニングは非常に難しいです。ウォーキング教室は、子どもの歩き方、靴の成長などには全く関係がありません。

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川邉 研次

川邉 研次

経歴

新橋 未来歯科 院長
姿勢咬合セミナー主幹(27年以上続く姿勢と噛み合わせの歯科医師向けのセミナー)
Ken'sホワイトニングセミナー主幹

1984年静岡県菊川市にかわべ歯科を開業。2011年新橋に未来歯科開業。
従来の疾患中心型治療ではなく、「細菌単位でのお口の中のリスクを知り、その結果に基づき改善していく」「食事内容の分析・アドバイス」「姿勢指導や、呼吸などのアドバイスによる体質改善」「患者様の未来の目標設定」をコンセプトにした「予防」診療を行う。
歯科医・歯科衛生士向けの各種セミナー、DMMでのオンラインサロン等も精力的に行なっている。
『かわべ式 子育てスイッチ ~生まれた瞬間からグングン発達する88の秘訣』(エッセンシャル出版社)好評発売中。

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