保育園運営のヒント

教えて! 川邉先生~子どものお悩み解決します──第3回 教えて! 川邉先生~子どものお悩み解決します──第3回 歯が生えてすぐ歯磨きは始めるの? 必要なの?

教えて! 川邉先生~子どものお悩み解決します──第3回 歯が生えてすぐ歯磨きは始めるの? 必要なの?

2017.04.17

歯磨きの意味を知ると、この問題の解決になります。
歯磨きの意味、それは「口腔内ボリュームの確保」です。
乳児期には、おっぱいを与える姿勢・角度、そしてお母さんの子どもへの反射機能の確認のためには、歯が生える前から始めます。
歯が生えてからの歯磨きというよりも、口の中のボリュームを確保する上で最も大事なトレーニングになります。

舌がしっかり動き、唇をしっかり閉じるために、大きく口を開けさせて行います。歯が最初に生えた時には、歯ブラシは口の中を広げるトレーニングとして、歯の汚れ、細菌のコントロールには、綿棒を使っての歯磨きトレーニングをお母さん達に行なっていただきます。
多くのお母さん達は、歯ブラシができないとか、やらせてくれないと言いますが、これはお母さんの姿勢のトレーニングで誰でも理由がわかれば、簡単にできてしまいます。
かわべ式の歯ブラシは、歯ブラシそのものの使い方、その時のお母さんの姿勢、子ども達が歯ブラシをさせてくれない姿勢、そして歯ブラシをさせてくれる姿勢のトレーニングを行います。綿棒、フロスなどの使い方も必要なときには指導します。

唾液の状態、口腔周囲の筋肉の状態、目線、鼻での呼吸などを確かめる上でも、歯が生える前、歯が生え始める時の歯磨きの数分間の習慣は、将来の成長にも大きく関わってきます。
大きく口を開いて歯磨き時に嫌がって泣くことも、のどちんこ(口蓋垂)が見える様に泣くことも、正常に頚椎カーブが整っているかを確かめることになります。
おっぱいをしっかり乳輪まで入れて吸っているのかを確かめられるのもこの口腔を観るという歯磨きの習慣から始まります。

歯磨きを“虫歯にならないために”と考えるとあまりにもプアーな回答になります。
答えは“歯が生える前から歯磨きの習慣をつけるということ”ですが、この歯磨き、名前の通り歯を磨くということばかりだと勘違いされているため、虫歯の予防だとか歯周病の予防だとか間違った知識が先行しています。もし歯ブラシだけで虫歯の予防を行おうとすると、現代の食生活と口呼吸では、数時間という膨大な時間が必要になってきます。
よほどの時間を費やさないり、歯磨きで虫歯は防げません。歯を磨いてもたった数分しかしないのなら、歯周病の予防にすらならないのです。
では、しなくてもいいかと言うと、もっと大きな意味を持っていることから考えると絶対にもっと長い時間、もっと多くの回数を行う必要があります。
そして、その意味を理解することで子どもの歯磨きの意味を通じて、親子、そして家族全部の健康を守ることもできるのです。

歯磨きの指導

歯磨きに意味を持たせるとは、一体どんなことなのでしょう?
母子感染って聞いたことがありますよね。
この母子感染が怖いと思って、なんと、多くのお母さん達が勘違いしているのです。
お母さんが、過去に虫歯になったことがあったり、歯周病になっていたら、子どもには、この問題となる細菌が、お母さんからうつっているのです。
もし、これがほかの方からもらった細菌だったら……。と考えると怖いですね。
お母さんからうつるから良かったのです。このコトを知っていたら、生まれた最初から口の中の未来の予防ができるのです。口の中を磨くということは、ただ歯を磨くのではなく、口の中の粘膜を優しく刺激することでも顔の筋肉を動かし、唾液を出やすくし、口の中の筋と表情筋の筋肉を育てることにもなります。
歯磨きは、歯が生える前から習慣化し、意味を持たせることで、子ども達の成長に関わります。
お母さんが、愛情をもって毎日歯磨きをする習慣は、歯が生える前から行うことで、しっかりと大きく口を開けておっぱいを口に目一杯含む、そしておっぱいを舌でシゴク、鼻でしっかり呼吸するという口の中の成長を確認する上でも重要です。
しっかりおっぱいを吸う、しっかり泣くという子どもは、夜泣きもなく、扁桃の腫れもなく、鼻でしっかりと呼吸する子どもに育っていくのです。
唾液がしっかり出て飲み込む、歯が生える前から顎堤(がくてい)と言われる顎を優しく歯ブラシで触れることで、口腔内の反射機能がしっかり整うのです。

歯みがきは歯が生える前から親が、子どもを成長させるためにしっかり学習することが必要です。
口腔内細菌と腸内細菌のための完全食が母乳だからと言っても、歯が生えそろってからも母乳では、しっかり成長するとは限らないのです。
歯磨きに意味を持たせる生後3か月までには、歯磨きの意味と成長に合わせた口腔のボリュームの改善という方法の歯磨きを学んで欲しい習慣です。

歯磨きでなくとも、歯磨きの代わりはできます。
その最初がおっぱいという口元全部を塞いで、呼吸を整えて生命を育む最も大事な反射機能で、歯磨きの役目の一つでもあったのです。
歯並びの成長にも大きく関係する早期の口腔内と周りの筋肉のトレーニングが、指で口の中を触れたり、お母さんのおっぱいだったり、お母さんの姿勢という歯磨きの前の歯磨き効果なのです。

未来歯科では反射機能を使った親子のコミュニケーションとして、歯が生える前からの歯磨き姿勢の指導を行なっています。
たった数分で生後2か月までの子どもは、鼻でしっかり呼吸し、おっぱいをちぎれんばかりに吸い上げ、観ている間に鼻が徐々に、ちょっと高くなるのです。指での歯が生える前の、歯磨き効果の一つとしての反射機能をうまく使う子育てなども体験してもらっています。

『教えて! 川邉先生』のコーナーでは皆さまからのご質問を募集しています。
子育てや保育をする上での疑問を川邉先生が回答いたします。
こちらのメールフォームからお気軽にご質問ください。
ご質問は、誌上・web上で公開されることがあります。また、必ずしも質問が取り上げられるとは限りません。ご了承ください。

メモ: * は入力必須項目です

川邉 研次

川邉 研次

経歴

新橋 未来歯科 院長
姿勢咬合セミナー主幹(25年続く姿勢と噛み合わせの歯科医師向けのセミナー)
Ken'sホワイトニングセミナー主幹

1984年静岡県菊川市にかわべ歯科を開業。2011年新橋に未来歯科開業。
従来の疾患中心型治療ではなく、「細菌単位でのお口の中のリスクを知り、その結果に基づき改善していく」「食事内容の分析・アドバイス」「姿勢指導や、呼吸などのアドバイスによる体質改善」「患者様の未来の目標設定」をコンセプトにした「予防」診療を行う。
歯科医・歯科衛生士向けの各種セミナー等も精力的に行なっている。

未来歯科ホームページはこちら