保育園運営のヒント

社会保険労務士川﨑先生の保育園で役立つ園運営お役立ち情報──第14回 平成28年度お勧めの助成金(2)

社会保険労務士川﨑先生の保育園で役立つ園運営お役立ち情報──第13回 平成28年度お勧めの助成金(2)

2016.07.26

社会保険労務士事務所リーフレイバーコンサルティング代表の川﨑潤一です。

今回も平成28年度の助成金の中でお勧めの助成金についてお話しをしていきたいと思います。
助成金の数は非常に多いため、全ての助成金について記載をすることはできませんので、特に人気がある助成金をご紹介します。

キャリア形成促進助成金 制度導入コース

厚生労働省の助成金です。
キャリア形成促進助成金は、以前から存在しておりましたが、主に教育訓練の助成金でした。
難易度が非常に高いのですが、支給額が非常に多いというわけでもなく、使い勝手が悪いという印象を私は持っていました。
しかし、今年度から新たに「制度導入コース」というコースが新設されました。
こちらのコースについては、使いやすいためご案内したいと思います。

制度導入コース

制度導入コースといっても、複数のコースがあります。
具体的には下記のコースです。

  1. 教育訓練・職業能力評価制度
  2. セルフ・キャリアドック制度
  3. 技能検定合格報奨金制度
  4. 教育訓練休暇制度
  5. 社内検定制度

いずれの制度も導入をすれば、制度ごとに助成金が支給されます。
いずれか一つでも支給対象となります。
複数の制度を導入すれば、それぞれの制度導入について、支給されます。

支給金額

教育訓練・職業能力評価制度 中小企業:50万円
中小企業以外25万円
セルフ・キャリアドック制度
技能検定合格報奨金制度
教育訓練休暇制度
社内検定制度

制度ごとに1社1回限り支給されます。5つの制度それぞれで支給対象となります。
例えば、中小企業で、教育訓練・職業能力評価制度と教育訓練休暇制度を導入した場合には、教育訓練・職業能力評価制度の導入で50万円、教育訓練休暇制度の導入で50万円となり、合計で100万円支給となります。

制度の最低適用人数

導入・適用計画届提出時における、企業全体の正社員でかつ雇用保険加入者の人数に応じて、最低適用人数が決まっています。

雇用する正社員でかつ雇用保険の加入者数 最低適用人数
50人以上 5人
40人以上50人未満 4人
30人以上40人未満 3人
20人以上30人未満 2人
20人未満 1人

助成金に係る主な留意事項

  • 事業主が制度を導入し、最低適用人数以上の雇用保険被保険者数に適用した場合に、対象となります。
  • 事業主が同一の制度導入助成を受給することができる回数は、1回となります。
  • 複数の制度を同一の被保険者に適用し、制度導入助成金を貰うことができます。
  • 雇用保険適用事業所の事業主であることが必要です。

正社員を1人でも雇っている企業であれば、対象となる可能性があります。
1回限りしか支給されませんが、導入しやすい助成金です。

次回は、今回ご紹介した制度の中で、お勧めの制度について解説していきます。

助成金を貰うためには、様々な支給条件や申請書類の提出が求められます。自社で申請をされる際には、必ず最寄りのハローワークまたは労働局にて確認を行ってください。
助成金を利用したいが手続き等が面倒だと感じる企業は、社会保険労務士への業務委託をご検討ください。

川﨑 潤一

川﨑 潤一

経歴

社会保険労務士事務所リーフレイバーコンサルティング 代表
株式会社ヒューマンブレークスルー認定ESコンサルタント、全国社会保険調査対策協議会会員

財閥系子会社、医療事務・介護事業会社の人事として、採用・給与計算・労働保険手続きを担当し、2011年4月1日に社会保険労務士事務所リーフレイバーコンサルティングを開業。

ハローワークにて「助成金支給申請アドバイザー」として、窓口で支給申請の受理手続き(約700件)、相談・アドバイス、不正受給防止のため事業所への実地調査を行った経験がある。
その勤務経験から、企業に対して現状と今後の展望をヒアリングした上で、最適な助成金の提案・手続きを行っている。

社会保険労務士として、労働社会保険手続き、助成金手続き、就業規則の作成・改定、給与計算、セミナー講師を行う。
その一方で、人事マンの経験を活かし人事コンサルタントとして、採用コンサルティング、従業員満足度(ES)調査・向上コンサルティング、マネジメント能力向上研修(マネージャーMQ)、社会保険調査対策、人事制度構築といった人事コンサルティングにも力を入れている。

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