保育園運営のヒント

カリスマ保育士宣言!──子育てアドバイザー 河西景翔さん

カリスマ保育士宣言!──子育てアドバイザー 河西景翔さん

2020.4.15

保育士と子育てアドバイザーの仕事について教えてください。

中学校から保育の現場に入り、保育現場歴は24年目を迎えます。現在は、株式会社アソシエ・インターナショナルの運営している保育園で広報を担当しています。現場に入って、保育士さん達がどのような保育をしているかや、保育士だけでなく、看護師・栄養士さん達にもインタビューをし、それを広報として発信しています。
子育てアドバイザーとしては、「ままのて」「ハナコママ」などのWEB 雑誌で連載をしたり、ママやパパ向けのセミナーを行い、その中で子ども達の成長・発達を踏まえた上での育児アドバイスを行なっています。

なぜ子育てアドバイザーになろうと思ったのですか?

今から10年ほど前に、4歳児27人を一人で保育していた時がありました。ある時、1人のお母さんが「子どもが言うことを聞かなくて困っている」と助けを求めてきましたが、じっくり話す時間が取れず「大丈夫ですよ!」と簡単なやり取りで流してしまいました。お母さんの悩みを真摯に受け止めず、忙しさのあまり半ば聞き流してしまったことがきっかけで、ある事件が起きてしまい、子どもや保護者だけでなく、私自身もひどく心が傷ついてしまいました。「あの時もっと時間を取って悩みを聞き出して対応していれば……」と、自分を責め、思い悩みながら働いていたのですが、「やっぱりこれからは、子育てに悩む人達の力になりたい!」と決心したのがきっかけです。

保育士を辞めて収入がなくなるという不安はありませんでしたか?

リーダーなどもしていて、それなりにお給料ももらっていましたので、それはすごくありました。子どもの成長・発達は教育分野や子どもに関わる仕事をしている人以外は、あまり興味を持ってもらえないじゃないですか? そこで、教育の分野で発信するのではなく、他分野の方々が興味を持つファッション誌などで発信すれば、子ども達に興味を持ってくれるかもしれない……と思い、様ざまな出版社へ営業に行きました。しかし、連載の実績がないので門前払い。20社以上行きましたが、すべてダメでした。しかしある日、Instagram を介して出版社から連絡が来て、連載が決まりました。その後も、友人の紹介などで様ざまな仕事を紹介してもらい、少しずつ軌道に乗り、今に至ります。
終身雇用にこだわる人が多いと思いますが、本当にやりたいことがあるのであれば、一度好きなことをとことんやってみることをお薦めします。違う仕事で人脈が広がるかもしれないし、そこで新しい道筋が見えるかもしれない。私もたくさん回り道をしてきましたが、回り道をしてきたからこそ、見えてきたことや学びもたくさんありました。

今後の展望を教えてください。

子ども達の未来を守るために、子どもという存在の大切さを訴えていく活動を引き続き行なっていきたいです。今、子どもの置かれている環境があまり良くない方向に向かっている気がします。無償化によって、定員の枠を広げているにも関わらず、保育士の数が本当に足りていません。その結果、労働環境の悪化し、質が低下しています。保育士が減れば、子どもがなにか訴えようとしていてもその声は反映されず、子どもの人権が守られなくなる懸念があります。子どもの人権だけでなく、保育士の人権もしっかり守れるような働きかけをしていきたいとも考えています。
また、子どもの多様性を広げたいですね。保育園以外でも色いろなことが学べるような場や機会を作り、教育よりも「生きていく力」を育てていきたいです。私の周りには、保育や子どもに直接関係はないけれど、「子どものために何かをしたい!」という人がとても多いので、一緒に子ども達の未来を育てる内容のイベントなどができたらいいなと思っています。

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