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MiRAKUU特別対談★株式会社鈴木楽器製作所/鈴木楽器販売株式会社 会長 鈴木禮子さんインタビュー

MiRAKUU特別対談★楽器のコンシェルジュとして音楽との幸せな時間を提供する──株式会社鈴木楽器製作所/鈴木楽器販売株式会社 会長 鈴木禮子さん

子ども達にとって、音楽はただの遊びではなく、ココロを育て、仲間と繋がる大切な体験。そんな音楽をもっと身近に、もっと楽しく届けたい──。
楽器のコンシェルジュとして、最適な楽器選びからその先の楽しみ方まで提案する鈴木楽器販売さん。楽器作りのこだわりと音楽に込めた思いを、MiRAKUU編集長がうかがいました!

鈴木楽器販売さんについて教えてください。

鈴木楽器販売は、メーカーである鈴木楽器製作所が昭和46年に販売部門を分社化し設立した会社です。鈴木楽器製作所の創立は昭和29年で、創業者である鈴木萬司が非常に音楽、特にハーモニカが好きであったということから始まりました。
萬司の家は織物屋をやっていて本人も継ぐつもりだったそうなのですが、不幸にも廃業を余儀なくされてしまいました。その時に自分の父親を見て、事業を継承するとはどういうことなのか深く考えたそうです。それで、戦後カワイ楽器さんに入社して技術を習得した後、小さなハーモニカ工場として鈴木楽器製作所を設立いたしました。

私達は楽器そのものだけでも100以上、細かい部品やケース、出版物も含めたら1,000以上の製品を作っていますが、皆さんに一番親しまれているのは教育現場で使われているメロディオン、鍵盤ハーモニカだと思います。
昔の音楽教育ではハーモニカが主流でした。しかし、ハーモニカは音を出すときに吹き口が口の中に隠れてしまい、生徒に教えづらいんですね。そこで萬司がボタン式のハーモニカをヒントに、鍵盤ハーモニカを考え出したのです。
それが学校、ひいては文部科学省にも認められ、全国的に鍵盤ハーモニカを教育現場に普及させていきました。

こだわっている部分は何ですか?

ベルハーモニー

創業から一貫しているのは、生涯学習に寄与したいということです。生まれたその日に出会う楽器が鈴木楽器の製品であり、最期の時まで鈴木楽器の製品で生涯を楽しんでほしいと思っています。
初めての楽器が鍵盤ハーモニカやピアノである必要はなく、鈴などの振る楽器や太鼓などのリズム楽器、そういった楽器を入り口にして、音楽をやっている人だけが音楽を楽しむのではなく、もっと音楽を身近に感じてほしいと考えています。

もちろん「音」にはこだわりがあります。メーカーとして一番自慢なのが、非常に付加価値の高い仕事をしているというところです。確かに現在はお安い楽器も手に入るようになり、それと比べると弊社の楽器は高いかもしれません。しかし、やはり音や使いやすさ、その他細かい点で全然違う。
たとえばトライアングルは他社様のものより太く、存在感のある音色を実現しています。鈴にしても高音と低音のものが2種類あり、子ども達が一斉に音を出した時に、音の違い、音の幅がわかるようにしてあります。このように、細部にわたって音にはこだわっているのです。
多少高くてもその付加価値はわかってもらいたいというのは本音ではあります。私達がどんな仕事をしているか見られる工場見学にもぜひいらしてください。

また、私達はコミュニケーションも大切にしています。これは1つのものを作るにあたって非常に重要な要素です。
たとえば、私達はお客様の声を聞いて楽器に反映させています。以前、タンブリンの穴に子どもが指を入れて怪我をする恐れがあるという意見をいただき、タンブリンから穴をなくし、持ちやすい取手を付けたモデルを作りました。また、トライアングルは叩くと回ってしまうし、どこを叩けばいいのかわからないということで、回らないものを作りました。
このように、楽器1つとっても、お客様のご意見を聞いて作っています。

保育園・幼稚園ではどのように楽器を選べば良いでしょうか?

小さい子どもは息があまり強くありませんから、いきなり鍵盤ハーモニカを使用するよりも打楽器などから始めると良いでしょう。先ほどの鈴のように、弊社の打楽器は音色の異なるものを複数用意しておりますので、打楽器でもハーモニーを楽しむことができますよ。
そこから、トーンチャイムといった手に持って振るだけで音が奏でられる楽器から音に親しみ、鍵盤ハーモニカ等に進んでいくのが良いかと思います。

気になる楽器がありましたら、全国8か所ある事業所にいらしてください。実際に触って音を確認して選んでいただきたいと思います。
私達は常に現場に近い会社であるべきだと思っていますので、楽器や音の説明だけではなく、どのように使っていったら良いのかなどの発展的アドバイスも含めコーディネートいたします。
また、楽器を販売して終わりではありません。その後も修理やメンテナンスはもちろん、その楽器を使ってこういう遊びができるといった動画紹介やセミナー、ワークショップを用意し、継続してみんなが楽しめるような使い方をご提案しています。

販売会社の営業というと単にモノを売るだけのように思われるかもしれませんが、私達が目指しているのは、楽器だけではなく、音、楽しさ、協調性など、広く音楽に付随するものを皆さんにお届けするということです。そのために、コンシェルジュ的な提案を行なっています。

保育園・幼稚園向け製品ラインナップ【トーンチャイム・ベルハーモニー】
【打楽器セット】なかよしリズムパンダ NYR-03
【鍵盤ハーモニカ】MFR-32
【打楽器セット】NYR-02v2

子ども達に伝えたいことは何ですか?

楽器を通して音楽の楽しさを伝えたいというのが根本ですが、みんなでやることによって何か1つのものが完成するという一体感も伝えられたらと思っています。
子どもに限らず、みんなで協力する、協調するという喜びは人間の根幹としてあると思うんですね。それを音楽を通して養い、喜びを感じられるようになるということが、楽器を提供する側としては大きな喜びとなります。

音楽が苦痛になってはいけないと思うんです。でも、ただ音楽が楽しいだけでもいけない。楽しさの中にもさらに価値を見出せるようにしたいのです。
私達は楽器の提供だけではなく、「価値ある楽しみ方」の提供として「楽譜の無い音楽の楽しみ方」をメソッドとして考えています。それによって、子ども達だけではなく広く皆さんにとって音楽が身近になることを願っています。


今回取材にご協力くださったのはこちら!

TEL:053-477-8800

楽譜の無い音楽の楽しみ方♪音×レクリエーション【鈴木楽器】

鈴木楽器販売株式会社

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