栄養士と料理研究家が一緒に開発した、保育現場が喜ぶ新しい給食システム【MIRAwithキッチン】が誕生しました!
何が特長? どこが違うの?
料理研究家 大瀬由生子さんと開発チーム、保育現場栄養士のみなさんの開発秘話です。
進行:MiRAKUU編集長 堀川 伸一
料理研究家として著書は40冊以上。「食べることは生きること」をテーマに全国の幼稚園・保育園・小学校での味噌づくり体験・親子クッキング・講演などの食育活動に積極的に取り組んでいる。一般社団法人日本糀文化協会代表理事として、日本の発酵食品である糀文化の普及・啓蒙活動を国内外で行なっている。
堀川:今回開発された新給食システム【MIRAwithキッチン】とはどんなものなのですか?
岩井:100園の保育施設の運営で培ってきた給食業務のノウハウを結集したサービスです。
【MIRAwithキッチン】の機能は、主に3点あります。
- 園のニーズに合わせた、アレルギー対応献立を含む、複数種類の年間献立の提
- 自動発注システムによる業務効率化
- 園運営で培った現場で役に立つ、活きた食育コンテンツの提案
私達が提供する献立は、現場の栄養士達が「もっと子ども達に喜ばれる給食を」と頭を悩ませながら作り上げてきた、自信を持ってお勧めできるオリジナル献立です。現場から生まれたメニューを、料理研究家である大瀬由生子先生に総合監修いただき、味だけではなく見た目にもこだわった献立に仕上げました。
こだわりのポイントが4つあります。
1つ目は年間献立とは別に、豊富な差し替え用メニューを用意しているので、各園の方針に沿った自園オリジナルの献立に作りかえることが可能です。
2つ目は監査に必要な帳票類やデータもすべて提供するので、園の栄養士を煩雑な書類作成から解放します。
3つ目は園児の人数を学齢別に登録するだけで、食材の必要量が自動計算され、WEB完結で一括発注が可能です。園の状況に合わせて、野菜は地元業者に発注、肉・魚はWEB発注など、園のニーズに合わせて複数の発注先を自由に組み合わせることもできます。
そして最も大きな特長は、園運営で培った現場で役に立つ活きた食育活動のノウハウが詰め込まれていることです。保育現場の栄養士と一緒に作っており、子ども達への取っ掛かりからどう響いたかまでがわかる食育活動を入れています。
堀川:現場ではどんな食育を行いましたか?
川浪:食材に触れる・野菜を育てる・調理などのほかに、普段の給食でできる食育を考えて行なっていました。よく行なっていたのはカレーのニンジンを何枚かハート型で抜いて当たりにするというものですね。玉ねぎの皮を使った染物もやりました。
大瀬:給食と食育は別物ではなく繋がっているんですね。せっかく食育を行うのならば、今日の給食が伝統食や旬の食材などと関連づけて学べるということも大切だと思います。【MIRAwithキッチン】では、その献立がいかに食育に繋がっているかを表現できる仕組みになっています。グループの栄養士の皆さんのやってきたことに私の経験を加え、もっと興味を持ってもらえるような楽しい要素を取り入れて、より深い、新しい感覚の「給食と連動した」食体験、食育を伝えていきたいと思っています。
堀川:大瀬先生はなぜこの事業に関わることになったのですか?
大瀬:私は長いこと食の仕事に携わっていて、食育、伝統食、発酵食に力を入れてきました。中でも食育で子ども達の人間性を高めていこうということが大事だと思っています。
教え込むというよりも暮らしの中にある食という営みから体験し、それによって子ども達の自主性や感謝の気持ちを育てたいと思っています。そんな中、単に給食が美味しい、早くできる、安いだけではなく、食を通じて文化や人間形成の土台を学べるような仕組みを作りたいというNプランニングの取り組みが素晴らしいと思ったからです。
私が大事にしているのが日本の食文化です。昔はお母さん達が家でそれを伝えていたのですが、今は核家族化や食の多様化があり、教えられないことが多いと思うんですね。また、国際社会において自国の食文化を語れる、作れる、食べたことがあるというのは、アイデンティティの1つになります。ですから、それをきちんと教えていくことが必要だし、私の強みだとも思うので、それを仕組みの中に入れていきたいと思いました。
長井:行事や郷土料理の由来や意義、子ども達に伝えたい情報と背景にある想いの部分を、ご経験豊富な大瀬先生に監修いただくことでより良いシステムができると考え、ご参画いただきました。
堀川:園現場には実際にどんな要望や困りごとがあったのでしょうか?
中島:私は小規模園で栄養士が自分1人だったので、本当に給食業務を行うだけで手いっぱいでした。そこに食育や行事食の作成が入ってくるとプラスでさらに時間や労力がかかってくるのがきつかったです。このシステムでは給食業務全般の業務軽減に加えて、詳しい食育の手順と子ども達が楽しみながら学べる教材が提供されていてすぐに使えるので、1つの課題の改善になると思っています。具体的なやり方やヒントが盛り込まれているのが良いですね。
吉田:私は新卒で入ってからずっと1つの園にいたので、特に食育の知識が乏しいのではないかと悩んでいました。このシステムを使うと、こういう食育をしてもいいんだ、こういうやり方があるんだと世界が広がると思います。
川浪:栄養士は1人職のことが多いので自分1人の思考に偏った献立になりがちですし、新卒だと知識や経験の引き出しが乏しいというのが一番の課題だと感じていました。このシステムを使うことによって引き出しが増えてメニューや食育に幅が出るし、関わっている栄養士が多いので色いろな食の思考を盛り込めるのが豪華だと思います。
堀川:システムを導入するとどのくらい負担が軽減されますか?
吉田:私が一番負担だったのは発注業務です。人がやるので抜けが多く、二重チェックで時間もかかっていました。システムでは発注表が自動で出てくるのでミスも減るし時間もかからなくなり、半分くらい仕事が軽くなる感覚です。
大瀬:発注業務などの機械が得意な部分を任せることで、食育や新しい盛り付けなどの人間が関わるべき部分を考える時間ができます。働く総時間は変わらないかもしれないけれど、新しいことに挑戦したり、仕事内容をより充実させることができるのではないでしょうか。
中島:そうですね。軽減された分で心のゆとりを持って子ども達に関わったり、盛り付けを考えたりできます。盛り付けの工夫だけで子ども達が食べることもあるので、そういうところに繋がるのではないかと思います。
堀川:現場の栄養士さんの悩みや負担も聞いた上で改善されて作られているのですね。
大瀬:経験者だからこそ知っている、本当に役に立つ献立や食育プログラムができると思います。自画自賛ですけど(笑)。
堀川:今後の展望を教えてください。
中島:現場の声全てを汲み取ることは難しいかもしれませんが、本部栄養士として子ども達が楽しみにしていることをできるだけ汲み取って、それがやりがいになると現場の栄養士が思ってくれたら嬉しいです。
川浪:私は調理員として子ども達と関わっていく中で、子どもの心の育ちの助けになるような給食や食育ができるようになればいいなと思っています。【MIRAwithキッチン】を利用して、今まで私達が作ってきた献立や食育を多くの園に取り入れていただけたら嬉しいなと思います。
吉田:私は幼稚園の時に野菜を育てた記憶が鮮明に残っていて、そこから食べることや作ることが好きになって栄養士になったので、子ども達にもそういう経験の場をたくさん与えたいと思っています。私の経験をシステムに組み込んで、子どもに色いろな体験をさせてあげられる場が増えるといいなと思います。
岩井:【MIRAwithキッチン】をしっかりと組み立てることが目標です。現場で困っている栄養士さん達を救う1つのきっかけになるものにしていきたいです。
長井:まだまだアナログで余計な時間や労力がかかっている現場も多々あります。そういった保育園さんの手助けをしたり、要望を聞いたりしてシステムに反映していきたいです。また、保護者の方にも食育について発信できるものを作っていきたいと思っています。
大瀬:食育は人生の土台になるものなのですが、子ども自身ではなかなかできないことでもあります。周りの大人がどれだけサポートできるかがポイントになるので、園だけでなく親御さんにも伝えていけたらと思っています。目の前に子ども達がいて親御さん達がいて、声を聞いて一緒に作ったり話したりして、上からではなく伴走しながら新しい形の伝え方や食育を作っていけたらいいと思うし、それが一番楽しいことですね。
「MIRAwithキッチン」をはじめ、皆さまの園をまるごとサポートするサービスをご用意しています。
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